歯がない赤ちゃんでは、むし歯予防は目的ではありません。唇くちびる36 歯はまだ生えていないのに、「歯ブラシ使うの?」「いつケアするの?」などと不安に思う親御さんもいるでしょう。歯のない赤ちゃんではどうしたらいいのでしょうか。母乳やミルクを飲んでいますから、歯がなくてもお口は汚れます。ですので毎日お風呂に入って体をきれいにするように、お口のなかもきれいに保ちたいですよね。 ただ、歯のない赤ちゃんのお口のケアには、それ以外にも大事な目的があります。●お口に触れられる抵抗をなくしていく●唾液をたくさん出すこれらがお口ケアの主な目的になります。そしてむし歯予防は、歯が生えてからになります。目的をふまえて赤ちゃんのお口のケアをしていきましょう。お口に触れられる抵抗をなくしていく 生まれたばかりの赤ちゃんは、唇くちびるを触れられたり、お口のなかに異物が入ることを嫌がります。何かが口に入ろうとすると反射的に舌で押し出そうとしたりします。これは原始反射の一つで、赤ちゃんにもともと備わっている反応です。 このような反射がいつまでも残っていると、ゆくゆく始まる食事や歯みがきのときに困ってしまいます。ただ、成長にともなって、さらには繰り返しお口へのさまざまな刺激を与えることで原始反射は消失していきます。 唇をつまんだりほっぺのマッサージをしたり、お口の中をガーゼで触れるといったさまざまな刺激を与えて、お口に触れられる抵抗をなくしていきましょう。お口のケアの主な目的
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