nico 2024年4月号
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唇くちびるむし歯菌(プラーク)むし歯 生まれたばかりの赤ちゃんは、唇を触れられたり、お口のなかに異物が入ることを嫌がります。何かが口に入ろうとすると反射的に舌で押し出そうとしたりします。これは原始反射の一つで、赤ちゃんにもともと備わっている反応です。 このような反射がいつまでもあると、ゆくゆく始まる食事や歯みがきのときに困ってしまいます。ただ、成長にともなって、さらには繰り返しお口へのさまざまな刺激が加わることで、原始反射は消失していきます。そこで歯が生える前から唇やほっぺなどお口周りのマッサージをしていきますが、歯が生えてきてからもしばらくは続けていき、お口に触れられる抵抗を減らしていきましょう。そういう意味でも仕上げみがきは、とってもいい刺激になります。 親御さんの指や歯ブラシがお口のなかを触れたりすることで、唾液がたくさん出てきます。唾液には一般的にさまざまな効果があると言われていますが、むし歯予防もその一つです。くちびる むし歯は、4つの条件がそろって発症するといわれています。その4つとは、「歯質」「糖分」「むし歯菌(プラーク)」「時間の経過」です。歯が生えてからイヤイヤ期のお子さんでとくに注意したいのは「糖分」、つまり食生活です。お菓子やジュースなどに気をつけていれば、むし歯になる心配はそれほどないでしょう。そのうえで日々のお口のケアで「プラーク」を減らしていきます。 また、むし歯予防には、フッ素配合歯みがき剤を使用することがとても大切です。歯が生えてからは1000ppm以下のフッ素配合歯みがき剤を使用しましょう。12歯が生えてきたら、むし歯予防が目的の一つになります。ただし、乳幼児では、むし歯予防だけが目的ではありません。歯質時間の経過糖分お口に触れられる抵抗をなくしていく唾液をたくさん出すむし歯予防仕上げみがきの目的

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