nico 2024年5月号
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21し髄43歯の色は半透明歯は白くない歯の色には個人差がある 白色が本来の歯の色と思われがちですが、そんなことはありません。歯の色の見え方を左右する象牙質は、生まれつき黄色味を帯びています。 むし歯などがない健康な歯であっても、象牙質は加齢とともに少しずつ黄色味が増し、さらにエナメル質の透明度も高まります。そのため年を重ねると、歯の色は以前より黄色っぽさが強く見えるようになっていきます。 ↓の図のように歯は、もっとも外側にエナメル質があり、その内側には象牙質、)があります。ですので私たち神経(歯が目で見ている歯の色は、エナメル質の色と思うかもしれませんが、じつはエナメル質は白がかった半透明です。透けて見える象牙質を、歯の色として捉えているのです。 エナメル質および象牙質の色には個人差があります。エナメル質の透明度が高かったり、象牙質の黄色が濃かったりすると、黄色味の強い歯として見えます。ずい少し黄色味を帯びた色が歯の自然な色なのです。36エナメル質半透明象牙質黄色神経(歯髄)加齢にともない歯の色は変わるもともと本来、歯の色は白くない

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