歯が長持ちするプラークコントロール
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65補綴治療を受けた歯のプラークコントロール補綴治療後だからこそ気をつけたいブラッシング「むし歯や歯周病の治療が終わり、これですべて終了!」と喜んではいけません。実は治療後だからこそ気をつけたい落とし穴があるんです。せっかくの補綴治療を長持ちさせるためにも、最適な方法のプラークコントロールを行いましょう。Why?なぜどうして補綴治療に合わせたブラッシングが大切なの?補綴治療に合わせたブラッシングが大切な理由を、2つの視点からご紹介しましょう。補綴物と歯ぐきのあいだに、黒いラインが見えるようになりました。↓歯ぐきの退縮が起きています!歯ぐきに傷がついています。↓歯ぐきの退縮が起きてしまいます!ポイント1 不適切なブラッシングが招く、審美障害前歯の補綴治療が終わり、歯も歯ぐきもきれいな状態になりました。しかしブラッシング方法を誤ると……※左の写真とは違う患者さんです!誤ったブラッシング方法のために歯ぐきを傷つけてしまったんだねポイント2 ブリッジ治療だけに、“橋げた”の歯が大切なのです橋の部分に該当する人工歯(ポンティック)です。写真では歯ぐきにぴったり圧接されていますが、ブリッジの構造によってはポンティックが浮いていて、歯ぐきとポンティックのあいだにすきまが開いていたり、治療後しばらくたって歯ぐきが痩せ、すきまが開いているものもあります。橋の橋脚であるブリッジの支台歯です。この歯はブリッジを支える大切な歯なので、ケア最重要ポイントです。歯歯ポ参考例失った歯の部分に人工歯を置き、その左右の歯に連結する補綴治療がブリッジ治療。図にするとまさにブリッジ=橋の構造をしています。橋で大切なのは橋脚。ブリッジ治療では橋脚=支台歯(左右の歯)の健康維持が、ブリッジ治療そのものの維持にかかわるのです。なぜなら、支台歯は歯そのものなので、ケアを怠るとむし歯や歯周病になり、ブリッジ自体が揺らいでしまうからです。
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