歯が長持ちするプラークコントロール
4/4
83矯正治療中のプラークコントロールびっくり! 矯正治療中はむし歯のリスクでいっぱいむし歯の原因は、プラークから産生される酸。歯が酸に長いあいだ侵されると、歯のエナメル質が溶けだしてむし歯になります。矯正装置のまわりには、実はそのプラークがたくさん残りやすいのです。Why?なぜプラークを染めだしてチェックしてみました左:ある患者さんの例。矯正装置のついていない広い面のところには歯ブラシが当たっていますが、矯正装置周辺には当たっておらず、プラークがたくさん残っています。右:ある患者さんでは、奥歯に行くにしたがって歯ブラシが当たっておらず、歯の表面のプラークもとれていませんでした。矯正装置は光っていますので、矯正装置の上をブラッシングしていたのかもしれません。ブラッシング後に、プラークが赤く染まる薬で清掃状況をチェックしてみると、矯正装置のまわりにはプラークがたくさん残っていることがわかりました。実録むし歯ができてしまった患者さんの例矯正治療前矯正治療後左:矯正治療前はプラークコントロール良好な患者さんでした。右:矯正装置を外した状態です。装置がついていた歯のまわりに、白いものが見えますね。これは白斑という初期のむし歯です。歯を削る必要はありませんが、かなり危険な状態です。プラークコントロールをマスターしてむし歯知らずに!矯正治療後矯正治療前左:矯正治療前は、犬歯が上から生えていたり下の歯が重なっていたりして、ブラッシングが難しい状態でした。右:矯正治療中に一生懸命ブラッシングをした結果、むし歯はできず、理想的な状態で矯正治療が終了しました。NGNGGOODGOOD歯並びがきれいになっても、むし歯ができてしまっては残念ですよね。でも大丈夫! 上手なプラークコントロールをマスターすれば、むし歯のリスクをグッと下げることができます。!
元のページ