The 悩める歯科衛生士
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不適合な補綴物を外せない患者さんにどう対応したらいいの?75初診時の口腔内図1 初診時の口腔内写真(2006年8月)。下顎臼歯部の補綴物脱離、全顎的に歯肉の炎症が認められる。き、なんとか使用することができました。 問題は上顎です。不適合な補綴物、歯根破折など、補綴物を外さなければ十分な治療ができず、歯肉改善も大変難しいことを説明させていただきましたが、最終的に現状のままでSRPを行うことになりました。私は、この状態で自分にどこまでできるのかと不安な気持ちを持ちながらも、少しでも現状が良くなることを願い、進めていきました。しかし、やはりスケーラーのアクセスは悪く、マージン部にひっかかってしまい、これでは歯石は取れないというのが実感でした。(3)再評価 歯周基本治療を行った後、再図2 初診時のエックス線写真(2006年8月)。不適合な補綴物による二次う蝕が認められる。歯根破折や一部に垂直性骨吸収もみられる。図3 初診時のプロービングチャート(2006年9月)。全顎的に深い歯周ポケットがあり、歯肉の炎症もみられる。下顎前歯部は、歯石により測定できない部位もある(は抜歯予定)。8765432112345678ポケットポケット動揺度プラーク動揺度部位プラーク根分岐部根分岐部…排膿…出血(61.6%)…出血+排膿欠PO残根欠欠欠欠PO欠残根4365366365455455364255354344445355354334245345463232432454525245346444224425534323425425434424424445435524425555445545535ⅡⅢⅡⅢ
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