脱・チタンエイジング
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102はじめに 昨今のインプラント治療学は、いわゆる「ハード」面の発達と「ソフト」面の確立により、まさに成熟期を向かえているように思う。 インプラント治療の診査には、CTが応用されるようになったことで術前より骨の形態を三次元的に把握できるようになり、シミュレーションソフトの応用で、術前から安全で確実な治療計画が立てられるようになってきた。 このことにより、術前からGBRをはじめとする骨再生療法の必要性とその治療結果が明確になり、All-on-4、ショートインプラント、傾斜埋入などのグラフトレスコンセプトに基づいた治療法も選択されることが多くなってきた。 さらに、材料学は、新しいインプラントフィクスチャーおよびピエゾサージェリーなどの外科器材の開発、CAD/CAMの普及、ジルコニアの出現などにより大きく進歩した。 患者の求めているものは、いつの時代も「いつも健康なお口で、大きく笑い、美味しく食事ができる快適な生活」であろう。歯科医療が進歩し、成熟した現在、われわれ歯科医師に求められるものは、たんに高度な治療ではなく、患者にとって最良の治療の提供であって、多くの治療法の選択肢の中から的確な選択を行い、患者に提供していくことである。 本稿では、具体的な臨床例を提示しながらNobel-GuideTM(Nobel Biocare社)により「インプラント治療がどのように変わってきたか」について解説していきたい。CT・CAD/CAM によって変わるインプラント治療(応用編)NobelGuideTMの臨床応用Implant Dentistry Changed by CT and CAD/CAM(Application)─Clinical application of NobelGuideTM─白鳥清人(白鳥歯科インプラントセンター)Kiyoto Shiratori(Shiratori Dental Implant Center)

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