症例から学ぶはじめての咬合育成
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178PARTⅢ第一大臼歯・中切歯萌出期症例45歳11か月 H.14.3.4.生まれ(女児)①被蓋が深いので咬合を挙上する②後顎を後退させる③ MFTを行い口唇やその他のバランスを整える④第一大臼歯や前歯の萌出を待って再診査を行う解決方法4)スピーカーブが強く咬み合わせが反対で深い患者の咬合育成の流れ(1)観察:どんなスピーカーブか? スピーカーブの存在がこれからの咬合にどんな影響を与えていくかを観察し,推測する ①咬合面の咬耗状態,②臼歯の圧下状態,③第一大臼歯の萌出状態,④OJ,OBの変化(2)指導 ①姿勢,②食事の仕方,座り方,③MFT(3)治療 ①レジンアップ・キャップによる咬合挙上,②チンキャップ,③ワイヤー矯正,④日常生活習慣の改善,⑤その他筋機能に障害となっている原因を除去主 訴:咬み合わせをみてほしい現 症:反対咬合特記事項: 5か月で萌出.少ししてから上顎前歯が萌出した.この時点では,正常咬合が徐々に反対咬合になってきた. 父親および父親の母親が反対咬合で,口腔内からみて遺伝の要素が大きいと考えられる.食べるのが遅い治 療: 咬合挙上,チンキャップ,MFT,舌尖が丸まるトレーニングとして左右ふりを指導5歳11か月:矯正診査05女 子Ptm'ANSU1L1BPoMeGoU6ArSN5106.58.511.514.517.5B青:標準値赤:5歳11か月
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