93症例で知るインプラント日常臨床
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症例の概要患者年齢および性別:53歳、女性(初診時)主訴:インプラントで固定性の歯を入れたい。の支台である8は保存不可能であった。また、出が顕著であった。パノラマX線写真の診断では、骨量は十分であるように思われたが、CT撮影後のインプラント・シミュレーションでは、理想的な大臼歯の埋入部においては骨の幅が若干小さい部位が確認できた。処置内容とその根拠SimPlant�が持つバーチャル・ティース機能は、3D画像上に仮想の上部構造の外形を描出する。人工歯の位置や大きさは画像上で任意に変更可能であり、インプラントにおける補綴主導のトップダウン・トリートメントが、診断用ステントを使用することなしに可能となっている。本症例においては、臼歯の審美性獲得のを目的として、この機能とSurgiGuide�を使用してインプラント埋入手術を行い、良好な結果を得た。図1初診時のパノラマX線写真。ブリッジ支台の骨は大きく吸収していた。図5下顎管、上部構造、骨欠損部を考慮して、3D画像上で最良のインプラントの位置を求めている。図9右側の上部構造装着後の状態。すべての上部構造は単冠で、レジンセメントにて合着。78SimPlant�のバーチャル・ティース機能とSurgiGuide�を用いてインプラント埋入を行った症例井汲憲治(群馬県開業)図2態。ストレーションを装着。図6シミュレーションデータを基に製作された骨面支持型SurgiGuide�を、骨モデル上に試適。図10術前のインプラント・シミュレーションにおけるバーチャル・ティースの咬合面観。図3ている。この状態でCT撮影を行った。図7シミュレーションのとおりStraumannインプラントを埋入直後の状態。図11上部構造装着後の状態。シミュレーションとほぼ同様の形態を達成することができた。図4シミュレーションの全体像。SimPlant�のバーチャル・ティース機能を用いている。図82ヵ月後にソリッドヘッド・アバットメントを装着して最終印象を行う。図12上部構造装着後1年3ヵ月後のパノラマX線写真。インプラント周囲骨の状態は良好である。935章インプラントテクノロジー外科審美矯正補綴テクノロジーリカバリーメインテナンス

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