サイナスフロアエレベーション
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13245678919D.サイナスリフトの落とし穴 欠損でインプラント治療を希望し、紹介され来院した。初診時のパノラマエックス線写真ではに病巣を認めたため(図1)、紹介医でを抜歯してもらった(図2)。の抜歯後6ヵ月に再受診し、サイナスリフトを前提としてヘリカルCTを撮影した。パノラマエックス線写真では明確ではなかったが、ヘリカルCT画像では周囲に嚢胞様のエックス線透過像を認めた(図3、4)。 初診時にCTを撮影していれば、の病巣が明確に診断できたはずで、大いに反省すべきと思われた。 再度、紹介医にて抜歯と嚢胞摘出術を依頼し、術後6ヵ月に診断を行なった。 抜歯後6ヵ月のパノラマエックス線写真とCT画像(図5~9)。歯槽骨の高さは5mm前後であったため、サイナスリフトが必要と考えられた。手術までに6ヵ月の余分な時間を要したため、初期固定が良好であればフィクスチャーの埋入をサイナスリフトと同時に行う予定にした。また、上顎洞の頬舌幅が広く多量の骨補填材が必要と考えられたが、患者は人工骨を希望した。パノラマエックス線写真のみの診断で歯根嚢胞を見逃して、治療期間が延長した症例フィクスチャーの同時埋入で治療期間をできるだけ短縮歯根嚢胞確認事項2 初診時にCTを撮影していれば、の病巣が明確に診断できたはずで反省すべきと思われた。ここがポイント

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