サイナスフロアエレベーション
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12111F.ソケットリフトの落とし穴 パノラマエックス線写真では、明確なエックス線不透過性のラインが歯槽部の上方に認められ、埋入予定部(黄四角)でソケットリフトができるか否かをCTで診断した。パノラマエックス線写真で上顎洞底と思われたエックス線不透過性のラインは、頬舌断CT画像では鼻腔底のラインと判明した。 正しい上顎洞底は緑矢印(図1・2)で、パノラマエックス線写真のみで診断した場合、ソケットリフトを鼻腔底部に行ってしまう危険性があった。 ソケットリフトの術前診断として、パノラマエックス線写真のみで上顎洞を診断することは危険である。鼻腔の幅が大きい場合、鼻腔底はエックス線不透過性のラインとして臼歯部に認められ、上顎洞底と誤診する可能性がある。ソケットリフトでは3次元的な埋入方向が重要であるため、必ずCTで診断する必要がある。誤診すればソケットリフトを鼻腔底に行ってしまう危険性が……鼻腔底のラインを上顎洞底と誤診しないパノラマエックス線写真のみの診断は危険実例1パノラマエックス線写真のみで診断した場合、ソケットリフトを鼻腔底部に行ってしまう危険性がある。ここがポイントFソケットリフトの落とし穴

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