SRPテクニック
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11第1章姿勢・把持方法が原因で困ってない?―― なんてったって基本から!!――にチェックポイントを確認し、図2のような正しい姿勢になるよう注意しましょう。施術中疲れにくい姿勢・SRPが行いやすい姿勢は、そばから見てもスマートでプロっぽく見えるものです(姿勢を正しくとるだけで今日からあなたもプロの仲間入り!?)。 術者の姿勢の根本は、言うまでもなくチェアーの座り方にあります。最近はチェアーの質が良くなり、かなり座りやすく楽なものが多くなったため、チェアーに問題があることは少ないようです。正しいSRPのポジションをとるため、チェアーに座るときは図1を参考~チェアーに座るとき~ チェアーには深く腰掛ける 膝の角度が90°になるようにチェアーの高さを調整する(他の術者が使った高さのまま使用しないようにする) 足は少し開き加減にして座る 胸を張り、背筋を伸ばす解説1:術者の基本的な姿勢の確認 SRP中にワッテもしくはガーゼ(どちらを選択するかは術者の好み。筆者はワッテ派です)を術部の頬側に入れることで、頬粘膜が歯から離れるため頬粘膜の排除やライトの確保ができ、またミラーテクニック時に、ミラーが硬組織に当たりにくくなります。さらに唾液や血液を吸ってくれるため、SRPを行ううえで大変便利です。小さなくふうですが、時間短縮にもなります。図3 ワッテは中途半端に挿入すると逆にじゃまになるので、しっかり下へ押し込む。図1 SRPを行う際の正しいチェアーの座り方。図2 施術中疲れにくく、SRPが行いやすい姿勢。*頬粘膜の排除* ミラーテクニックをする際の補助*唾液・出血の遮断と防湿*視野の確保こんなときに便利! SRPをしている口腔内には、鋭利で長い金属とそれを操作する指が入ってきます。もうそれだけで口腔内はいっぱいでしょう。それなのに口腔内には頬粘膜や舌、そして絶え間なく流れ出てくる唾液があります。そんな中で私たちは、強固に付着している歯石を歯肉や周囲組織を傷つけずに取り除かなくてはならず、本当に大変です。しかしこの辺は毎日取り組んでいると少しずつコツがわかってくるものなのです。では、“便利帳”と題して、各章にわたりSRP時のちょっとしたコツをいくつかご紹介しましょう。チェックポイントワッテの活用(図3)便利帳便利帳SRPのコツ①SRPのコツ①
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