SRPテクニック
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95効果的な手用キュレットテクニックをマスターしよう― どんな動きが適している?―第3章頬 側頬 側遠心根近心根遠心根近心根舌 側舌 側術者術者挿入後、ブレードの向きを下へ向けていく(左図)。口腔外から見るとキュレットの柄が歯に直角に刺さっているように見える(右図)ため、口唇が硬く緩みのない患者の場合、処置しにくくなる。根分岐部は1歯単位で考えると複雑すぎてどうキュレットを動かしていいかわかりにくくなりますので、複根の1根1根を単根歯のように考えるようにします。根形態の把握は単根歯以上に重要な条件となってくるのです。根形態の把握にはまずは口腔解剖の本をなめるように読むことです。そのうえで模型を見てデッサンしたり、抜去歯を観察するなどして把握していきます。臨床で根分岐部病変があったら、エックス線写真とプロービング深さの情報、探針による触知によってその歯の根形態と付着の喪失状況を立体的にイメージしていきます。このイメージができるようになると、キュレットの動かし方もイメージがつきやすくなるのです。■ 閉鎖的な単根歯として考える ■コンケイブは垂直ストロークのみではアクセスしにくいため、キュレットを動かすことができる場合は、水平ストロークは根分岐部においても必要な動きとなる。キュレットは細すぎないものを選択し、ゆっくりと動かす。ポケットの形に合わせ、ミニファイブかオリジナルか選択していく。
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