スーパーベーシック ペリオドントロジー
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1176第6章/歯周外科手術手順③ 切開③12b替刃メス(図6‐20)を使用し一次切開を加える。頬側は可及的に角化歯肉を残すために歯肉溝内に近い部位に(わずかに内縁上皮を切るようなイメージで)切開線を入れる(図6‐21)。口蓋側は歯肉弁が動かないため歯肉を切って根尖側に下げるため歯頚部から約1mmの部位にスキャロップ状の切開線を加えていく(図6‐22)。口蓋側はプロービング深さによって1~2mmの切開線を加える。二次切開はオーバンナイフ(図6‐20c)を用い骨膜を確実に切開する。骨膜が完全に切れていないと歯肉弁が剥離できないので十分に切開する。 通常、縦切開は行わずエンベロップフラップで対応する。図6‐20a 各種替刃メス。左:12b、中:15、右:15c図6‐22a 口蓋側は歯頚部から1~2mmに切開線を加える。図6‐22b 口蓋側切開線歯頚部から1~2mmに切開線を加え、歯軸に平行に入れ歯槽骨に当てるまで切開する。図6‐20b ブレードハンドル:ユニバーサル360°は最後臼歯遠心部を切開する際に便利である。図6‐20c 替刃メス15を切断して使用する。替刃メスの向きを変えることでオーバンナイフと同様の角度が得られる。右:1/2 オーバンナイフ 切開用使用器具LearningPoint図6‐21a 頬側は歯肉溝内切開、あるいはわずかに内縁上皮を切る程度。図6‐21b 頬側切開線歯肉溝内切開から歯軸に平行に入れ歯槽骨に当てるまで切開する。 切開の手順とコツLearningPointaaabbabc

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