ITI vol.4
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患者の確認および承諾を得て、上顎義歯の最終的な人工歯排列を行い、ポリメチルメタクリレート(Aesthetic autopolymer, Candulor, Wangen, Switzerland)で重合した。 synOcta 1.5アバットメントを各インプラントに装着し、35Ncmのトルクで締結した(図6-1-4-28)。 最終的なメタルセラミックによる固定性補綴物を口腔内に装着し、臨床的に高い適合性と満足のいく審美性を確認した(図6-1-4-29、30)。 口腔衛生メインテナンス器具がアクセスできることも確認し、患者には補綴物装着後の総合的な口腔衛生指導を行った(図6-1-4-31)。 必要に応じて、上顎総義歯の適合と床縁の調整を行った(Pressure Indicator Paste, Keystone Europe, Wijchen, Netherlands)。チェックバイトを採得してリマウントを行い、咬合器上で咬合の微調整後に上顎総義歯を装着した(図6-1-4-32)。患者は最終補綴物の審美性と機能に満足していた(図6-1-4-33、34)。図6-1-4-28 装着したsynOcta 1.5アバットメント。図6-1-4-30 下顎FDP、正面観。図6-1-4-29 下顎FDP、咬合面観。図6-1-4-31 歯間ブラシが挿入可能であることを確認。6章 臨床ケース報告ITI Treatment Guide122

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