歯科医院を簡単にタタんではいけない
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49第2章 第三者承継の成功とその秘訣大変大きなものとなります。また、医院承継の場合、一定期間、旧院長の下で勤務することで、スムーズな引継ぎが可能なことも、安心につながります。 ⑵ 「物」……施設や医療機器の引継ぎ いうまでもなく、医院承継では、土地や建物、医療機器、医薬品などの備品を譲り受けられるため、開業に必要な設備の準備については、ほとんど必要ないことになります。 医療器械を入れ替える時期や改装の時期も、資金力に応じて順次計画していくことができるのは魅力です。 ⑶ 「金」……少ない資金で開業できる 前述のように、土地・建物・医療機器などが引き継げる結果、新品の設備等を導入する新規開業とくらべて、イニシャルコストが低く抑えられます。 融資を受けるにあたって必要な担保力が不足している場合や、保証人の保証能力が不足している場合など、資金調達が困難で、新規開業を諦めざるを得なかったような場合でも、開業への道が開けることになります。 その他、開業に必要な広告宣伝費、開業準備費用なども節約できますから、資金面だけ見ても、医院承継のメリットは大きいといえます。
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