これならわかるビスフォスフォネート
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8抗血栓薬が話題になっているのはなぜ前狭窄した血管にステントを留置し,血管を広げた後プラーク破綻ステント留置後右 左T2強調像右 左拡散強調像心房細動患者で心原性脳塞栓症を起こし,左の片麻痺,感覚障害をきたした.(東京女子医科大学神経内科 飯嶋 睦先生提供)©2007 Boston Scientifi c Corporation. All rights reserved©2007 Boston Scientifi c Corporation. All rights reservedステント留置患者は,再狭窄防止のため抗血小板薬を服用 虚血性心疾患の治療のひとつであるステント療法は,冠動脈の狭窄部位に特殊な合金による金属を網目状にした筒(ステント)を血管の内部に入れ,内側から補強し,病変部を治療します(図3~5).患者は,冠動脈内に挿入したステントに血栓ができて,再狭窄しないように,治療後にアスピリンなどの抗血小板薬を服用しています.脳梗塞患者は,再発防止のためにワルファリンを服用 心房細動の患者は,心臓内に血栓ができ,これがはがれて脳動脈を詰めると大きな脳梗塞(心原性脳塞栓症)を起こします(図6).心原性脳塞栓症を起こした患者は,再発防止のためにワルファリンを服用します.図3 冠動脈ステント療法.図4 経皮的冠動脈インターベンション(PCI:Percutane-ous coronary intervention)前後の造影検査.図6 心原性脳塞栓症患者の頭部MRI画像(水平断).図5 血管内超音波断層法によるイメージ画像.
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