別冊YB2011 日常臨床で必ず使えるコンポジットレジン修復の一手
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431利点・欠点を認識して適応すべきCR修復図1 筆者がCRをはじめて間もない頃のⅣ級の修復症例の術後2年経過時.筆者の技術的な問題で,多くの審美的問題を認める.図2 現在のもてる技術を駆使して再治療を行った.図3 直接修復は,MIに即した,感染部のみを除去した形成が可能である.図4 コンタクトを含む連続した窩洞は間接修復に適している.●卒業大学日本大学歯学部,1995年卒2002年,埼玉県入間市に青島デンタルオフィス開業.●現在の所属日本補綴歯科学会会員,日本歯科審美学会会員,日本顎咬合学会会員および認定医,AACD(American Acad-emy of Cosmetic Dentistry)メンバー,Esthetic Explor-ers(スタディグループ)会長●1日の平均来院患者数と内訳患者は1日平均16名(治療:メインテナンス=7:3),チェア数3台 ●臨床の力点をどこにおいているか患者に満足と感動を与えられるように心がけている.患者のライフスタイルに合わせ,行う治療は長期的に維持・安定できるように,一口腔単位で計画を立てている.●スタッフの人数構成と勤務年数歯科医師1名 (15年)歯科衛生士1名 (2年)歯科助手1名 (3年)受付1名 (4年)2.自身の医院システムがっていくが,CR修復は唯一,旧修復物をすべて除去することなく,同じ材質でリペアが可能である.CR修復に確かに限界は存在するが,現在のMIの潮流とCR材料のもつ高い物性を鑑みれば,われわれ臨床家はそろそろ旧来のCR修復のイメージを新たにし,その可能性を再認識すべきであると考えている.図1図2図3図4
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