再修復デンチャーテクニック
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18RIDInforced ringRe-Denture 可撤性義歯の咬合圧をサポートする主体は、粘膜負担と歯根膜であり、欠損が広範囲になると当然、粘膜歯槽骨負担にならざるを得ない。そのために義歯は沈下し、義歯の維持装置の支台である残存歯は過大な荷重や横揺れの力が加わり、早期にその歯牙は喪失することになる。維持装置はインターナルとエクスターナル・アタッチメントがある。また、リテーナーはパーシャルデンチャーに直接維持を与えるダイレクト・リテーナーと遊離端後方の持ち上がりを防ぐインダイレクト・リテーナーがあるが、床を安定させる機序はサポート、ブレーシング、リテンションが主となる。 これらはコネクターで連結された複雑な装置で、支台歯に維持されて機能を発揮する。しかし、スマイルライン内にこれらの装置があると審美性を阻害し、患者が可撤性義歯を拒否する原因の一つにもなる。 また、義歯の床外形は、粘膜組織の性状とパーシャルデンチャーのデザインによってさまざまな形態になるが、咬合圧と顎運動が判明した後にカスタムトレーを作成して、咬合圧を受ける粘膜面と維持装置の支台歯が印象される。義歯の安定を得るためには、非可動性粘膜面の範囲内で可能な限り、大きな床外形をとるのが一般的である。 パーシャルデンチャーは、審美より機能を優先するため、不快感や非審美的な問題は妥協しなければならない。また、パーシャルデンチャーを安定、固定する支台歯は過荷重になりやすい。そのため、支台歯が早期に失われることが多く、パーシャルデンチャーの安定、固定が困難になり、修正や再製を余儀なくされる。 これらのパーシャルデンチャーの劣性を解消した装置がRIDである。残存歯にリングを採用することでリテーナーが人工歯と床に覆われ、義歯の咬合圧をうける機序は歯牙と骨が主体となるので、床外形も人工歯を床部分に固着、維持するだけの面積で十分になる。そのことでRIDの外形は小さくなり不快感が軽減される。 人工歯排列に関しては、骨頂部で支台歯と平行に排列するが、対合歯によっても排列位置が違うので最終的にはデンチャーの上下、左右の動揺が起こらないように、機能咬頭が相対する歯牙の窩に咬み込み、頬舌径を狭くして側方応力を避けるような形態とする。そのことで快適性が得られるのがこのシステムである。Case 01インプラント非適応症の可撤性補綴装置に快適性を求める症例

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