少ない色でスピーディに仕上げるためのコンポジットレジン充填テクニック
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46CHAPTER 2 Our Recipe for Color Matching3Ⅳ級窩洞(透明度・低・B)オペークデンティン+トランスエナメル積層法 1ビタシェードガイドA2、A3、A3.5を用いてシェードテイキングを行い A2を選択する。2イラスト表示①のようにファウンデーションレイヤーとして、フロアブルFA3を用いて窩洞全体に一層(0.3mm程度)塗布し、光重合を行う。次に、シェードテイキングで選択したオペークデンティン OA2を用いてイラスト表示②のように舌側に壁を作る。この際、可能な限り切縁付近まで薄くのばす。34歯質と比較し充填された部分が暗いため、歯質の明るさ(明度)に調和するまで、さらに、オペークデンティン OA3ペーストの厚さを増す。5オペークデンティンOA3を積層し、歯冠外形からエナメル色を積層する量が約0.5mm以内アンダーであるため、歯質の乳白色のエナメル色を再現するためにブリーチシェードSBOをイラスト表示③のように積層し、厚みで歯質のエナメル色に調和させる。切縁部を中心にトランスエナメルT2を用いてイラスト表示④のように歯冠外形を回復し、仕上げる。6歯質と充填した部分の明度が調和しているかどうかを確認する場合には、色の要素を消去して白黒にしてみるとよい。充填した部分が歯質よりも白ければ明度が高い状態で、暗い場合には明度が下がっていることが確認できる。【右頁 解説】②OA2④T2T2④T2③SBOSBO③SBO②OA2④T2③SBO①FA3.5使用コンポジットレジン(ビーナス、ビーナスフロー):イラスト番号①フロアブルFA3.5、②オペークデンティンOA2、③ブリーチシェードSBO、④トランスエナメルT2。T20.5mmSBO0.5mmOA21.0mmオペークデンティンOA3を舌側に切縁付近まで壁のように築盛する。築盛したオペークデンティンOA3が歯質より暗い場合にはオペークデンティンOA3の厚みを増し明るさを出す。また、築盛したオペークデンティンOA3が歯質より明るい場合にはオペークデンティンOA3の厚みを薄くして調整する。暗い →厚みを厚くする明るい →厚みを薄くするOA20.5mm0.8mm1.1mm
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