超音波装置バリオサージ
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インプラントが破折した場合,インプラント体は骨と強固に結合していることが多いので,その結合を取り除かないとインプラント体を取り外せない.通常はインプラント体よりひと回り大きな円筒形のバーで骨を削って,インプラント体を取りだすが,骨を削る量が多くなり,結果として骨に大きな穴ができてしまう. バリオサージを使えば,破折インプラントの除去に際しても骨欠損を少なくすることができる.除去法は,インプラント体の近心と遠心の骨をSG17チップで切削し,できたスペースに細い抜歯鉗子でインプラント体をつかみ,近遠心的にジグリングして除去する.舌側と頬側の骨はできるだけ保存する.破折したインプラントの除去モード選択:サージモードパワー設定:最大80%までMODEL SG17使用チップ図2-4 破折インプラントの除去法.2)破折したインプラントを上面からみた図唇 側口蓋側骨と歯の隙間細い鉗子でインプラントを把持し,近遠心にゆすってインプラントを除去する骨と歯の隙間除去用チップ→遠心←近心1)唇側からみた図チップの平たい面をインプラントにそってあてる37PART2超音波装置バリオサージの臨床応用
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