図解 ドラッカーに学ぶ歯科医院経営50のヒント
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第2章 歯科医院の組織のつくり方45り、権限を与えることで、自主性が生まれてきます。もちろん、権限は「お金」である必要はありません。部署ごとに、現場で判断したほうが業務を遂行しやすいものを権限として与えることです。 もう1つは、部署の責任者を資格や勤続年数で決めないこと。 勤続年数の長さや、資格の有無とマネジメント能力はイコールではありません。ですから、資格や勤続年数で責任者を決めた組織は、もろいものになりやすいのです。 業務品質の均一化を行うための「業務の再確認」は、部署ごとにスタッフに話し合いをさせて行います。そうすることで、さらに自主性を持たせることができます。 こうして、各業務をどのように行うかが決まったものをまとめれば、それがそのまま医院のマニュアルになり、新人スタッフの教育も非常に楽になります。歯科医院の組織フレーム(例)院長(経営統括) 診療部(主任:院長) ── 治療・手術等を実施する。高度医療の知識・技術の向上および指導に努める 歯科衛生士部(主任:歯科衛生士A) ──ケア・診療補助・カウンセリング・予防の指導を行う 受付部(主任:スタッフB) ── 患者様との対応・予約管理・カルテ管理・予防用品販売などを行う 衛生管理部(主任:歯科衛生士C) ──清掃管理、消毒・滅菌管理等を行う 技工部(主任:歯科技工士D) ──技工物の製作・進捗管理・品質管理等を行う

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