図解 ドラッカーに学ぶ歯科医院経営50のヒント
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5221戦略(経営方針と経営目標)をつくる 「経営方針」と「経営目標」は、理念を戦略レベルに具体化したものです。 経営目標は、具体的な売上の目標で、まず中期的(5年前後)な目標を設定し、そこから逆算して短期(1年後)の目標を設定します。 この経営目標は、基本的には経営者が1人で決定します。組織にゴールを示すのは経営者の役目だからです。しかし、経営目標を定めただけでは、達成することはできません。 実際、毎年目標を定め、一生懸命頑張っているのに、それを達成できずにいる医院は多いのです。そうなるのは、目標はあるものの、どうすれば達成できるのかという、手段の具体化と共有ができていないからです。 手段を具体化するには、経営目標を細分化します。経営目標を現実にするには、どれくらいの「患者数」「新規患者数」「リコール数」「自費の売上額」にすればいいのか。そして「キャンセル数」や「中断数」はどれくらいに抑えるべきなのかを明確にするのです。 これらの数字を明確にするだけで、どのような手を打てばよいのかは見えてくるようになります。 たとえば、リコール数を増やすには、むし歯や歯周病が人生に与えるリスクと、定期メンテナンスでそのリスクを減らすことができることを、説明すればいいのですから。 数字が明確になったら、部署ごとに、その数字を実現するために、

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