歯科治療中のやさしいごはん
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果物を使う4 下味をつける料理では、たんぱく質分解酵素を利用するのも一手です。たんぱく質分解酵素は、生のパイナップルや、キーウィフルーツ、パパイヤ、なしなどに含まれており、すりおろしたり、みじん切りにしたりして漬け汁に加えると、肉をやわらかくする効果があります。また、果物の甘味や香りも加わり、豊かな味にもなります。よくたたいて、筋繊維を切る2 肉が加熱によって硬くなるのは、筋繊維が縮むためです。ですので、調理前に包丁でよくたたいて繊維を切っておくと、硬くなりすぎずに、食べやすくなります。ただし、繊維を切るといって、細かくきざむことは避けましょう。調理のときに火が入りやすくなるため、加熱しすぎて硬くなってしまったり、細かいのでお口のなかでバラバラして食べにくくなってしまったりします。加熱時間を適切にする1 肉には加熱により硬くなる部位と、やわらかくなる部位があります。たとえば、一般にやわらかい肉質といわれている牛や豚のももやヒレ、鶏のささ身は、加熱により、硬くなります。このような肉は、必要以上に加熱しないことがポイントです。反対に、牛のすね、牛や豚のバラ、鶏の手羽先は、脂肪やコラーゲンなどの結合組織を多く含み、これらが加熱によりやわらかくなります。そのため、じっくりと煮込むと食べやすくなります。つなぎを入れる3 加熱時間・切り方を工夫してみても、食べやすいやわらかさにすることが難しいこともあります。そんなときは、みじん切りやひき肉を利用し、つなぎを入れ、しっかりと混ぜて粘り気をだし、大きめのかたまりにまとめて調理しましょう。つなぎには、おろしたまねぎやじゃがいものマッシュ、豆腐、高野豆腐、薄めた卵液などがおすすめです。つなぎを入れることで肉がまとまれば、お口のなかでバラバラになりにくいです。また、ふんわりとしたジューシーな口触りになります。肉を食べやすくするには?肉を食べやすく。肉に含まれるたんぱく質は筋肉をつくり、傷の回復や、体力を保つためにとても大切な栄養素ですが、歯が悪いと敬遠しがち。どうすればやわらかくなる?20

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