ITI Treatment Guide Volume 10
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5.6 インプラントの適正な三次元的埋入位置Implant Therapy in the Esthetic Zone – Current Treatment Modalities and Materials for Single-tooth Replacements1111.5 mm1.5 mm2 mm≧ 3 mm5.6 インプラントの適正な三次元的埋入位置 インプラント治療で審美的に良好な臨床結果を得るための非常に重要な点のひとつが、補綴装置を自然な位置に存在させ、天然歯のエマージェンスプロファイルを模倣するために、補綴主導型の適切な三次元的位置にインプラントを埋入することである(GarberとBelser、1995;Buserら、2004a;Grunderら、2005)。将来の補綴装置の粘膜辺縁は、補綴される歯の位置や退縮の存在によって変化しうることを認識しておく必要がある(Belser、1980)。 審美領域において適切な三次元的位置へインプラントを埋入するために、第3回ITIコンセンサス会議にて、「最適領域(comfort zone)」と「危険領域(danger zone)」の概念が確立された(Buserら、2004a)(図15a~k)。 コンプレックス症例において、診断用ワックスアップは適切な三次元的位置へインプラントを埋入するためのサージカルテンプレートを製作する手助けとなる。サージカルテンプレートには、以下に示す2点の重要なパラメータが反映されていなければならない:(a)理想的な唇側中央部軟組織辺縁部形態を示す、将来のインプラント支持型補綴装置の外形と(b)切端の位置。図15a~d ボーンレベルインプラント(BL)に対する適正な三次元的埋入位置。近遠心的(a)、唇口蓋的(b)、垂直的(c)方向;適正なインプラントの埋入角度(d)。acbd

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