THE BICON SHORT IMPLANT
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91acd14.0 mm11.0 mm8.0 mm6.0 mm2.5 mm3.5 mm4.5 mm5.5 mm3.0 mm4.0 mm5.0 mm6.0 mmb14.0 mm11.0 mm8.0 mm6.0 mm2.5 mm3.5 mm4.5 mm5.5 mm3.0 mm4.0 mm5.0 mm6.0 mmab明したら、再度パイロットドリルを挿入し、選択したインプラントの長さより2~3 mm深い最終深度まで骨削除を行う。 続いて、最初に形成されたインプラント埋入窩を、0.5 mm単位で幅の広いハンドリーマーもしくはラッチリーマーを順次用いることで、徐々に拡大していく(図8-12aと8-12b)。ハンドリーマーは、ラッチリーマーと異なり、リーマーの頂点で終わる単一で垂直の刃を有している。この単一の刃の効能で、ハンドリーマーはインプラント埋入窩を垂直的にも水平的にも拡大することができる。ラッチリーマーが一様な360度の円運動にて骨切削を行うのに対して、ハンドリーマーは術者の制御に基づいて半円運動にて骨切削を行う。 術者は、ハンドリーマーを使用することで、薄い顔面骨や、インプラント埋入窩に近接した歯が存在するような困難な症例に対して、高いレベルでの制御性を獲得できる。さらに、形成されたばかりの上顎前歯部抜歯窩において骨削除を行う場合も、ハンドリーマーを使用すると、脆弱な残存骨壁を避けながら口蓋側のみへの負担でインプラント埋入窩を拡大できる。鋭利な先端を有するハンドリーマーは、上顎洞底挙上術中に上顎洞底の破損を回避する場合にも有用である(第12章参照)(図8-12c)。ハンドリーマーは、必要に応じて骨削除の深度を深めることも可能なのに対し、鈍端を有するラッチリーマーは、深度を深めることができない。この違いは重要で、鈍端であるラッチリーマーで骨削除の深度を深めようとすると、摩擦により熱が発生し、骨の治癒能力を損なう可能性がある。ハンドリーマーは非常に汎用性が高く、ネジ式のアダプターを用いてエンジンに接続すると、ラッチリーマーと同様に回転切削器具として使用可能である(図8-12d)。したがって、ハンドリーマーかラッチリーマー、もしくはその両方を選択するかの判断は、術者の使用感と患者側の解剖学的構造の状況による。 ラッチリーマーを使用する際には、ツーハンドテクニックを外科処置の概要図8-14 インプラント埋入窩を最終インプラント径まで拡大したあと、スプーンエキスカベーターでインプラント埋入窩内に散乱している骨削片を採取しているところの模式図(a)と口腔内写真(b)。インプラント埋入窩の骨残渣を残らず清掃することは必須である。図8-13 リーミングの過程でリーマーに蓄積された自家骨を、ダッペンディッシュへ採取し後に使用する。図8-12 (a)ラッチリーマーには、さほど鋭利ではないブラントチップと、2枚のカッティングエッジが設定される。(b)ハンドリーマーには、シャープチップと1枚のカッティングエッジがあり、ふつうはストレートハンドルに装着して使用する。しかし時には、スレッデッドインスツルメントアダプターへ取り付けられ、回転器具として使用される。(c)ハンドリーマーの鋭利なチップは、骨削除時に深度を増加させることができる。ラッチリーマーの鈍角なチップでは、それはできない。(d)スレッデッドインスツルメントアダプター。3.5 mmラッチリーマー3.5 mmハンドリーマーシャープエッジブラントチップラッチリーマーハンドリーマー

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