SAFE Troubleshooting Guide Volume 6 生物学的合併症編
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2章 インプラント周囲炎Ⅰ;初期(MBL<3mm)インプラントの撤去によるインプラント周囲炎初期への対応2-4機械・構造的合併症補綴・技工的合併症生物学的合併症外科的合併症審美的合併症患者由来性合併症Factor(①外科的な侵襲、②高度な知識・技術、③長期的な治療期間、④高額な治療費)デンタルX線写真所見:₇部のインプラント周囲には骨吸収を認めないものの、₆部インプラントの位置と比較し、かなり根尖側に位置していた(図1-b)。CBCT画像:₇部インプラント周囲には近遠心的、頬舌的にも骨吸収は認めなかった(図1-c、d)。またインプラントは完全に下顎骨内に埋入されていた。トラブル患者:72歳、女性既往歴:特記事項なしトラブル:他院にてインプラント治療終了後1年で₇部の腫脹を主訴に当院受診した。初診時口腔内所見:₇部のインプラント周囲組織のモニタリングとしてBOP(+)、PPD9mmであった。また頬側部には腫脹を認めた(図1-a) 。インプラントの撤去図1-a 初診時口腔内写真。頬側部には腫脹を認めた。図1-b 同デンタルX線写真。₇部のインプラント周囲には骨吸収を認めないものの、₆部インプラントと比べ、かなり根尖側に位置していた。1トラブルおよび問題提起(マテリアル)abLevel Ⅵ 専門機関への依頼を要するLevel Ⅴ ①~④の4つを要するLevel Ⅳ ①~④の3つを要するLevel Ⅲ ①~④の2つを要するLevel Ⅱ ①~④の1つを要するLevel Ⅰ ①~④を特に要さない図1-c、d 初診時矢状断CBCT画像(c)と同頬舌断CBCT画像(d)。₇部インプラント周囲には近遠心的、頬舌的にも骨吸収は認めなかった。cd70SAFE(Sharing All Failed Experiences) Troubleshooting Guide Volume6 生物学的合併症編

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