★★2章 歯内療法■根の中の治療により長期的に安定しているX線写真■29左:治療前。★部分の骨は大きく破壊された状態。中央:治療後。右:治療7年後。★部分の骨が再生している。下野正基.下野先生に聞いてみた [2] エンドの疑問に答える,指針がわかる.東京:クインテッセンス出版,2019.下野正基(編著),牧野 明,藤木省三,岡 賢二,山根源之,吉岡隆知,平井友成,自見英治郎,三上 格(著).肉芽の科学と臨床 ペリオ・抜歯・エンド・GBR・インプラント周囲炎での対応.東京:クインテッセンス,2021.2-2根の中の治療ってなぜ必要なの?根の内部や根の周囲に感染が広がると歯を保存することが難しくなるからです。 根の中の感染源が原因で炎症が根の周囲組織に及び、最終的に歯の周りの骨が破壊されます。根の内部を丁寧に観察し、感染源を除去して、歯の周囲組織への炎症の波及や、骨が吸収しないような環境を作ります。これにより、破壊された骨が再生し、歯を保存することが可能になります。 糖尿病の患者様は根こんせんびょうへん尖病変の罹患率が高く治療効果が現れにくいことも指摘されています。
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