0マイクロスコープを術野の真上に位置させて使用するポジション.術野の真上に位置させると,直視でもミラー下でも見やすく,日常臨床の多くをこのポジションで行うことが多い.グであるが,この表記はO:0,P:0・U100,M:D10とするだけで表すことができる(図2-66). また,下顎臼歯部治療時の基本的ポジショニングは術者12時,患者の背を30°くらい起こして下顎咬合平面を45°くらい,マイクロスコープを患者の口の上に位置づけしたポジショニングの表記はO:0,P:30・L60,M:0とするだけで表記できる(図2-67).Chapter2 歯科治療におけるマイクロスコープの使い方を学ぼう!89R10マイクロスコープを術野の真上より,少し右方から見るポジション.左の口唇が妨げになっている時や下顎左側臼歯が舌側傾斜している時などに用いる.R30マイクロスコープを術野の真上より,右方30°から見るポジション.右側臼歯隣接面の形成や左側臼歯部の口蓋側などが見やすくなる. OPMポジショニング表記法についてまとめると,マイクロスコープを用いた歯科治療で上顎臼歯部を治療する時の基本的なポジショニングは術者12時で,患者を水平位で頭を少し後方に傾けて,上顎咬合面が少し上に向くように100°くらいにして,マイクロスコープの位置は患者の口の上より少し顎の方向10°くらいの位置から見るようにするポジショニンL10マイクロスコープを術野の真上より,少し左方から見るポジション.右の口唇が妨げになっている時や下顎右側臼歯が舌側傾斜している時などに用いる.L30マイクロスコープを術野の真上より,左方30°から見るポジション.左側臼歯隣接面の形成や右側臼歯部の口蓋側などが見やすくなる.図2-66 マイクロスコープのポジショニング.図2-65の上下的な方向に加え,右側(Right),左側(Left)から対物レンズを位置させる時にはその角度も表記する.
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