始めよう!極めよう!マイクロスコープ
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 ステップ3の修復治療では,上顎の歯をミラー下で見て治療を行うため,まずミラーを安定して保持する必要がある. また,修復治療では回転切削器具を用いるため,ミラーを治療を行う部位から手指1~2本分くらい離し,術野が見やすい位置に保持して,ピントを合わせる. その距離を保ってミラーを上下左右に動かしたり傾けてみると,さまざまな方向から術野を見ながら治療することができる.とくにう窩が遠心にある場合や,複雑な窩洞の場合には,ミラー下の処置が必須となる.デンタルアシストの2ハンドを加えた4ハンドテクニック(73ページ~)を用いることで治療がスムーズに行える.始めよう! 極めよう! マイクロスコープ118図3-14a 3遠心にう蝕を認める.ミラーを二横指離してピントを合わせる.図3-14c エナメル-象牙境部に残る感染源を1/4のラウンドバーを用いて除去することにより,窩洞周囲のエナメル質に残る薄暗く映る影を除去できる.図3-14b 少し長めのダイヤモンドラウンドバーを用いて,少し倍率を低くして,充填してある修復物を除去する.右手のレストを近くするとバーが安定する.図3-14d 口唇を排除するためにロールワッテを唇側に入れて,セラバー(モモセ歯科商会)を用いてエナメル-象牙境からう蝕を除去する.修復治療STEP3う蝕除去

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