インプラント補綴
6/7

2.スクリューをアバットメントに装着する。3.ドライバーが使用中のシステムに対応したものであることを確認する。トルクレンチを組み立てる。さまざまな長さのドライバーを検討して、ハンドル部分がアバットメントの咬合面や切縁に接触することなくスクリューを完全に締結できる最短の長さを見つける。4.エキスプローラーまたはペリオプローブを用いて、ヒーリングアバットメントのヘッドから異物や汚れを取り除く。プロビジョナルレストレーションが装着されている場合は、アクセスホールの仮封材を取り外す。5.気道保護具を取り付ける。6.ドライバーを用いて、3指グリップでヒーリングアバットメント(またはプロビジョナルレストレーション)を反時計回りに回転させて緩める。完全に緩んでいるかを確認するには、小さな「カチッ」という音を注意深く聞くことが重要である。ドライバーがヒーリングアバットメントに装着されていることを確認し、両者を注視しながら、ヒーリングアバットメントを慎重に取り外す。その際、ヒーリングアバットメントが口腔内に落下しないように、ドライバーを横または上方向に向ける。7.ヒーリングアバットメントまたはプロビジョナルレストレーションをドライバーから取り外し、クロルヘキシジン溶液の入った皿に入れる。8.綿球またはマイクロブラシを用いて、クロルヘキシジン溶ロルヘキシジン溶液に5分間浸す。液でインプラントの内部を徹底的に拭き取る。9.手順3で選択したドライバーで、アバットメントのスクリューを締結する。10.ドライバーで把持しながら、スクリューを取り付けたアバットメントをインプラント上に慎重に設置する。アバットメントは頬側面および口蓋/舌側面で保持する。落下のリスクを最小限に抑えるため、アバットメントは常に横または上方向に向ける。11.アバットメントがインプラント体にはまり込むまで、根尖方向へ押しながらドライバーを回転させる。完全に装着されれば、回転しなくなるはずである。アバットメントが適切な回転位置にあることを確認する。12.3指グリップでゆっくりとスクリューを締める。ほとんどの場合、アバットメントのエマージェンス領域は、締め付けられることでインプラント周囲の軟組織を引き伸ばす。そのため締め付け感や圧迫感があることを患者に伝えておく。この圧力が増加するにつれて、締め付け速度を遅くし、組織が無理なく伸張する時間を与える。このとき軟組織は若干貧血帯となる。13.スクリューが手指で締められなくなるまで続け(約6~12Ncm)、ドライバーを取り外す。14.クラウンをアバットメントに試適する。その位置は理想に近いはずだが、アバットメントにまだ完全にトルクがかかっていないため、咬合面より少し上に位置することもある。フロスで隣接面コンタクトをチェックする。15.気道保護具を取り外す。16.装着したアバットメントのX線画像を撮影する。詳しくは81ページを参照。(192ページに続く)190手技1.クラウン、アバットメント、新品の臨床用スクリューをクインプラント修復に関する必須項目第5章

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る