QDI 2015年7月
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「インタビュー企画 いま聴きたいSpecialistのはなし」は、その分野の碩学ともいえる先生にお話を聴き、論文では非常に難しい話を、かみ砕いて解説してもらう企画である。今回のインタビューは日本歯科大学生命歯学部口腔外科学講座で准教授を務める松野智宣氏。大学院ではウシ骨由来の骨補填材料と従来型のソリッドなハイドロキシアパタイトのブロックによる歯槽骨再生を研究し、博士論文を作成された。その後、附属病院では顎変形症の手術を中心に、外傷から腫瘍まで幅広い手術を行い、口腔外科学会の専門医・指導医となる。その後、PRPの基礎的研究を皮切りに、京都大学再生医科学研究所に国内留学してコラーゲンスポンジとβ-TCP顆粒とのコンポジットマテリアルなどの開発を行った。また、成長因子であるbFGFと合成アパタイトを用いた歯槽骨再生や上顎洞底挙上術を附属病院での臨床研究として行い、その有用性を報告している。最近では各種骨補填材料の比較検討研究を行い、その臨床例も含めて各地の講演会で開業医の先生方に好評を得ている。この再生医療のSpecialistである氏に、再生医療等の安全性の確保等に関する法律をはじめとする再生医療の現状とその近未来、また骨補填材料に特化したお話を伺った。再生医療の近未来インプラント臨床における1987年 日本歯科大学新潟歯学部卒業1992年 同大学歯学部大学院卒業(口腔外科学専攻)2002年 京都大学再生医科学研究所研修員2003年 日本歯科大学歯学部口腔外科学講座助教授2007年 同大学生命歯学部口腔外科学講座准教授日本口腔外科学会指導医・専門医日本歯科薬物療法学会理事・認定歯科医師日本再生歯科医学会理事バイオインテグレーション学会理事日本再生医療学会代議員Matsuno Tomonori松野智宣所属および役職松野智宣
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