Resorbable Techniqueはじめに▶ 現在、インプラント治療の術式として抜歯即時埋入や、抜去歯の一部を唇側に残すPET(Partial extraction therapy)が注目を浴びている。これらの手法は非常に有効であるが、抜歯予定の歯の唇側骨が存在していることが適応条件となる。一方、抜去歯であっても、すでに唇側骨が失われている症例も多数存在し、すでに欠損となっている部位にインプラントを埋入することのほうが日常臨床では多い。そのような場合、骨再生誘導法(GBR)を併用したインプラント埋入を行うことになる。インプラント治療において、GBRはいまだに難度の高い治療法である。そのGBRを行うにしても、吸収性膜の単独使用、吸収性膜とボーンタック・スクリューの併用、非吸収性膜・チタンメッシュと吸収性膜の併用などのさまざまなテクニックが存在する。 今回のテーマは、頬側骨がすでに失われている部位における、簡便・安価・低侵襲を目的とした内側性・水平GBRのテクニックである“Minimally Invasive Resorbable Mem-brane Pouch Technique”で、2018年出版の拙著でも簡潔に紹介している1)。本特集では、そのテクニックをより詳細に紹介し、有効性や適応症とその限界、また各種GBRとの使い分けについて検証してみたい。110503 ─Vol.28, No.4, 2021
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