Quintessence DENTAL Implantology 2021年No.6
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第6回(最終回)インプラント治療における補綴術式の治療戦略BasicBasic定義lmmediate Loading即時荷重Early Loading早期荷重Conventional Loading通常荷重期間<1週1週〜2ヵ月>2ヵ月 本連載では、インプラント治療の外科手術にフォーカスして部位別の戦略を解説してきましたが、インプラント治療の本来の目的は“欠損補綴”であり、欠損部に補綴することで機能的な咬合回復を目指すことがゴールとなります。したがって、インプラント治療は外科と補綴の両輪で成り立つ治療であり、補綴にかかわる手技や術式についてもしっかりと理解を深める必要があります。 そこで、最終回となる本稿では、初学者が知っておくべきインプラント治療における補綴術式全般について解説していきたいと思います。表1 インプラント埋入後から上部構造の装着までの免荷期間の定義1)インプラント埋入オッセオインテグレーション上部構造装着 インプラント埋入後、オッセオインテグレーションを獲得しインプラント上部構造を装着するまでの期間を免荷期間とよび、この免荷期間をどのように設定するかを示すものを荷重プロトコルといいます(荷重プロトコルについては後述)。一定の免荷期間後、2回法の手術を行った場合は二次手術を行い、粘膜を貫通する高さのヒーリングキャップへ交換します。軟組織の欠損が顕著な場合は二次手術の際、同時に軟組織増生(結合組織移植・遊離歯肉移植など)を行うことも検討すべきでしょう。2回法の場合は抜糸時に、1回法の場合は免荷期間後に印象採得を行います。 臼歯で審美的・機能的に問題がないケースの場合は、そのまま最終上部構造を作製することもありますが、原則的にはプロビジョナルレストレーション(以下、プロビジョナル)によって咬合状態や審美・機能的な回復を確認します。特に、審美領域や複数歯欠損で顎位の変更をするような症例においては、プロビジョナルが必須となります。プロビジョナルは単なる“仮歯”ではなく、あくまで最終上部構造に近づけていくためのものとなりますので、必要に応じて患者さんと相談しながら調整します。装着期間に明確な規定はなく、プロビジョナルでは再現できない色調や質感を除いた形態・咬合・審美性に関して、患者さんが満足いくまで調整していくことになります。88Quintessence DENTAL Implantology─ 0912はじめにインプラント補綴治療の流れ 丸尾勝一郎 Katsuichiro Maruo東京都開業:三軒茶屋マルオ歯科日本口腔インプラント学会認定専門医超実践! 部位別インプラントの最新治療戦略

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