₅付着喪失が根尖に及んだ₅歯根破折のため抜歯₄クラスプ修理熊本県開業:松田歯科医院₂歯根破折のため₂₄ブリッジを装着ため抜歯上顎コーヌス義歯(₃₁₃支台)装着84Quintessence DENTAL Implantology─ 0264 オッセオインテグレーションの概念をもって始まったインプラント補綴治療は、当初は無歯顎と小さな部分欠損症例が対象だったが、その後徐々に適応症を広げ、現在では可撤性義歯への応用も行われ、IARPD(Implant Assisted Remov-able Partial Denture;インプラントパーシャルデンチャー)として位置づけられるようになってきた。それに応じて上部1991年1999年1月2011年6月₁ポストから冠が脱離。₄歯根破折のため抜歯、増歯修理₃₂ブリッジ、₇₆₆₇金属床義歯を作製咬合安定を目的に下顎義歯人工歯の咬合面を金属に置換抜歯構造コンポーネントの充実がはかられ、システマティックな一連の流れが完成しつつあるように感じている。 一方で超高齢社会を迎え、処置後のリカバリーも含めて長期にわたる患者との関係が注目されるようになってきた。インプラント治療もけっして例外ではなく、治療計画の要点にはリカバリーや長期予後も検討項目となるかもしれない。本稿では2症例ではあるが、IARPDにおけるインプラントの効果と長期経過を供覧したい。1994年2月2006年1月2015年2月2021年6月誤って義歯を₇₇にインプラントを埋入し、₅歯冠破折のため再修復と新たに下顎IARPDを作製焼失義歯修理上下新義歯を作製、現在に至る1993年7月2004年12月2014年11月₁歯根破折で症例の概要と経緯1995年12月2006年7〜8月2021年8月松田光正 Kosei Matsudaはじめに長期インプラント症例を再評価する経過から振り返るインプラントパーシャルデンチャー(IARPD)の現在と展望
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