Quintessence DENTAL Implantology 2023年No.2
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第8回下顎前歯部の硬・軟組織マネジメント文bfa図1-a、b 初診時35歳の男性。交通外傷により下顎前歯を喪失し、紹介来院。下顎前歯部は三次元的な吸収を示していた。e図1-e、f 治療終了後13年の状態。患者は日常の会話でも下顎前歯軟組織を露出している。自然な外観に注目。3演者論202Advance 下顎前歯は上顎と協調し食物を切截し、さらにアンテリアガイダンスを担うことによって臼歯部をディスクルージョン図1-d チタンメッシュを応用したGBRによって、顎堤はヒーリングアバットメント上まで再生された。し保護するという重要な機能を果たしている1。また、個人差はあるが、長期的にはさまざまな要因によって、ダイナミックにその位置が変化または咬耗することにより形態も変化する2〜5。そして年齢とともにその露出量は増加し、審美性にも大きく影響するようになる6。実際、会話の最中に上図1-c 骨再生誘導法(GBR)時の咬合面観。顎堤は重度に狭窄していた。110Quintessence DENTAL Implantology─ 0290はじめにインプラント治療のための硬・軟組織マネジメント 石川知弘 Tomohiro Ishikawa静岡県開業:石川歯科下顎の露出量が多い症例

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