3演者論202第10回最終上部構造の装着とその評価、経過観察₅部インプラントに対するスクリュー固定式最終上部構造の装着例文BasicBasic 前回は、最終上部構造を製作するための印象採得とマテリアル選択について解説した。今回は、製作した最終上部構造の適切な装着・調整方法と、審美性や口腔機能をはじめとした治療の評価、さらに、その後に続くメインテナンス計画について解説する。図1-a ₅部インプラントに対するプロビジョナルレストレーション装着直前の咬合面観。粘膜貫通部はテンポラリーヒーリングアバットメントに沿って安定している。 最終上部構造装着時の注意事項は、原則としてプロビジョナルレストレーション装着時と同様である(第7回参照)。プロビジョナルレストレーションによって整えられた周囲軟組織を含めた正確な最終印象採得がなされていれば、多くの場合、問題なく最終上部構造を装着できる(図1)。ただし、セメント固定式上部構造に用いるカスタムアバットメントを装着する際には、正確な位置に復位させるために装着用のジグを用いる(図2)。とくに複数歯にわたる場合には必須といえる(図3)。図1-b プロビジョナルレストレーション装着直後の側方面観。周囲粘膜が圧迫され、貧血帯が確認できる。110Quintessence DENTAL Implantology─ 0646はじめに最終上部構造の装着初学者のためのインプラント補綴設計 和田誠大 Masahiro Wada大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野大阪大学歯学部附属病院 口腔インプラントセンター
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