Quintessence DENTAL Implantology 2023年No.4
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The International Journal ofOral&Maxillofacial ImplantsFOCUS ONKEY WORDS:生体材料、骨移植、骨補填材、症例対照研究、上顎洞底挙上術大特集関連研究Effect of Maxillary Sinus Anatomy on Bone Gain AfterLateral Window Sinus Floor Elevation:A Case-Control StudyInt J Oral Maxillofac Implants 2023;38(2):338-346Babayiğit O/Öncü E/Mağat G/Orhan Kること・ 術前および術後6ヵ月以上経過した時点でCBCT撮影を行っていること・ 同じ種類の移植骨とメンブレンを使用していること 除外基準は以下のとおりである:・ 手術中に上顎洞底粘膜が穿孔した者・ 喫煙者・ X線写真撮影時のアーチファクトが解析に支障をきたす者・ 副鼻腔感染症または副鼻腔病変の既往がある者・ CBCTデータがない者144Quintessence DENTAL Implantology─ 0680抄訳/田中啓喬、松﨑達哉、鮎川保則九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座クラウンブリッジ補綴学分野緒言 上顎臼歯部にインプラント治療を行う際、上顎洞の存在によって既存骨高径が不足し、インプラント埋入が困難なケースがしばしばある。このような場合、上顎洞底挙上術(Sinus floor elevation:SFE)を行い、上顎臼歯部の骨造成をすることで、適切な長さのインプラントを埋入することが可能となる。SFEの術式としては側方アプローチと歯槽頂アプローチが主流であるが、これらの術式は上顎臼歯部の既存骨高径(Residual bone height:RBH)によって選択される。具体的には、RBHが4mm以下の場合は側方アプローチで、5mm以上の場合は歯槽頂アプローチで行われる場合が多い。これまでに、上顎洞の内壁‐外壁間の幅(Sinus width:SW)とRBHがSFE後の新生骨形成量と移植骨吸収量に与える影響については検討されてきた。しかしながら、上顎洞の三次元的な解剖学的構造が、SFE後の術部の治癒や新生骨形成のプロセスに及ぼす影響についてはまだ十分にわかっていない。 本研究は、側方アプローチによるSFEにおいて、上顎洞の解剖学的構造が骨造成に与える影響を評価することを目的とした。材料および方法研究デザインおよび患者選択 本研究では、2013年10月〜2020年9月までの間にNecmet-tin Erbakan大学歯学部歯周病科に来院し、上顎臼歯部欠損に対して側方アプローチによるSFEを併用して2回法でインプラント治療を受けた患者26名の計33例の上顎洞が対象となった。本研究対象患者の包含基準は以下のとおりである:・ 年齢18歳以上・ インプラント埋入予定部位の既存骨高径が5mm未満であ側方アプローチでの上顎洞底挙上術において解剖学的構造が骨造成に与える影響:症例対照研究

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