Quintessence DENTAL Implantology 2024年No.1
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The International Journal ofOral&Maxillofacial ImplantsFOCUS ONKEY WORDS:軟組織とインプラントの相互作用、補綴、創傷治癒Peri-implant Outcomes from Customized Healing Abutments Using Immediate Implants:A Systematic Review. Int J Oral Maxillofac Implants. 2023 Oct 17;38(5):985-95Lenz U/Bona ÁD/Tretto PH/Bacchi A138Quintessence DENTAL Implantology─ 0138研究、ケースシリーズ)を対象とした。他言語での報告と追跡期間が6ヵ月未満の論文は除外した。 MEDLINE/PubMed、Scopus、Web of Scienceデータベースのオンライン検索を行った。Google Scholarプラットフォームを使用して、灰色文献の手動検索も行った。出版時期の制限は設けなかった。 2名の査読者が、それぞれ個別に論文の評価を行った。意見が異なる場合は、ディスカッションを行い、解決されない際には3人目の査読者の意見を求めた。 コホート研究とケースシリーズは、Joanna Briggs Insti-tute(JBI)のシステマティックレビューのための批判的評価表を用いて評価した。ランダム化臨床研究は、CochraneのRoB2ツールを用いて評価した。 選択された論文からデータの抽出を行った。結果は、次の研究デザイン別にまとめた:①CstHAとCnvtHAとの比較、②CstHAとコラーゲンマトリックスを併用したカバースクリュー(CMa/CS)との比較、③ケースシリーズ。抄訳/園山 亘、窪木拓男岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 インプラント再生補綴学分野緒言 抜歯即時インプラント埋入は、効率的で確固たる治療選択肢であることが明らかとなっている。本研究の目的は、カスタムヒーリングアバットメント(CstHA)によって得られるインプラント周囲組織の機能的・審美的なアウトカムに関する文献のシステマティックレビューを行い、「抜歯即時埋入されたインプラント周囲の軟組織および硬組織はCstHAを使用することで維持される」という仮説を検証することである。材料および方法 本システマティックレビューは、PROSPEROに登録され(CRD42022304320)、PRISMA 2020に基づいたものである。PICOは次のとおりで、データ収集は2022年4月〜10月の間に行った:(P)抜歯即時埋入を受ける患者において、(I)CstHAは、(C)従来型のチタン製既製ヒーリングアバットメント(CnvtHA)やカバースクリューと比較して、(O)インプラント周囲の軟組織と硬組織を維持する機能があるか。 本レビューでは、フラップレス手術によって抜歯即時埋入を行ったインプラントに装着されたCstHA周囲のアウトカムを評価した英語論文(ランダム化および非ランダム化臨床結果選択、分類、およびバイアスリスク 最初の検索で746件の論文が選択され、最終的に12の論文抜歯即時インプラント埋入にカスタムヒーリングアバットメントを用いた場合のインプラント周囲組織への影響:システマティックレビュー

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