Quintessence DENTAL Implantology 2024年No.2
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 インプラント治療を成功に導くために何が重要であるか。これまで膨大な基礎および臨床研究によりさまざまな要因が挙げられているが、中でも「インプラントの埋入ポジション」はもっとも重要な要素の1つだとされている。頬舌的、近遠心的に適正な埋入位置だけでなく、埋入深度も治療結果を大きく左右する。 この埋入ポジションの重要性は広く認識されており、正確を期すために、フリーハンドによる埋入から、いわゆるサージカルガイドを用いた静的ガイデッドサージェリーへと埋入方法は移行してきた。このサージカルガイドを用いればインプラント埋入の正確性は向上するが、万能というわけではない。ドリリング時の微小なズレは、埋入深度が深くなればなるほど大きくなる。開口量の制限された患者や大臼歯部(特に7番)への埋入には不向きである。また、術野はサージカルガ10Quintessence DENTAL Implantology─ 0182大特集動的ナビゲーションシステムの可能性

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