Quintessence DENTAL Implantology 2024年No.3
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8Quintessence DENTAL Implantology─ 0352 現在のインプラント治療は欠損補綴の確固たる手段としてその地位を確立し、患者のQOL改善に大きく寄与している反面、欠損が拡大するにつれ多数のインプラント埋入が必要となり、外科的・経済的負担も大きくなるため、インプラントを希望しているにもかかわらず、治療を受けられない患者も一定数存在している。 無歯顎患者に対する固定性補綴から臨床が始まったオッセオインテグレーテッドタイプのインプラントは、時代を経て部分欠損に対しても固定性の上部構造が適用されるようになった。一方で、固定性補綴が適用できない患者に対して、インプラントを利用した可撤性補綴を行うことで従来型の有床義歯の機能や安定性を著しく改善できることが確認されている。インプラントを用いた有床義歯が有効な治療法として認識されつつあるといえるだろう。インプラントリムーバブルパーシャルデンチャー黒嶋伸一郎/太田祥一臨床論文P.16P.28松田光正野谷健治P.40P.52佐藤洋平奥野幾久大特集Index概 論総 括P.64P.10なぜ今IRPDが求められているのか?

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