10Quintessence DENTAL Implantology─ 0530 近年の歯科疾患実態調査より、日本国内における「無歯顎患者」の数は年々減少していることが広く知られている。今からおよそ半世紀前の1975年、80歳以上の約65%の方が無歯顎であったが、現在それは20%程度となり、79歳以下では10%未満の割合となっている。現状では、50代以下の無歯顎患者は稀になりつつある。このため、無歯顎補綴を行う機会も大幅に少なくなってきたかと思いきや、そうでもない。なぜなら、加齢とともに歯の喪失は進み、少数歯残存の患者は一定数存在するからである。たとえば、下顎前歯部のみ残存している患者に対し、抜歯をしてから補綴を行う“無歯顎補大特集細川隆司臨床論文P.18P.28P.38大島健吾中居伸行山田清貴P.48P.58安藤琢真吉松繁人Index概 論総 括P.12P.68少数歯残存/無歯顎症例の治療戦略
元のページ ../index.html#1