QDT8月
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Feature article ♯2臼歯部単冠のフレームデザインStep 1 歯冠外形の回復 前回の7月号88ページの「CADデザインの基本設定」で示したマージンとセメントスペースを設定後、歯式を指示しておくと歯冠外形が自動で現れるが、前歯部同様にそのままこの外形が使用できるわけではないため、ワックスアップをするように自らが調整をして歯冠外形を回復する(図1)。工程においては前歯部と同様なので、前号を参照していただきたい。Step1 歯冠外形回復の注意点1前歯部と同様、初心者はコンタクトを隣在歯にめり込ませたデザインをしてしまう傾向にある。そうすると、めり込ませた部分からカットバックを行うことになり、正確なクリアランスを確保できない(図2a、b)。臼歯部の場合、その部分がジルコニアフレームとして残ってしまうと、模型に戻らず調整が必要になってしまう(図2c)。余計な調整時間をかけることになるので注意する。図2c 臼歯部の場合、めり込ませたままミリングしてしまうと模型に戻らない。デザイン時ミリング後この部分が当たって模型に戻すことができないため、築盛担当者が調整することになる図2a、b コンタクトを隣在歯にめり込ませたデザインをしてしまうと、めり込ませた部分からカットバックを行うことになり、正確なクリアランスを確保できない。ab88QDT Vol.40/2015 August page1154

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