QDT 2015年11月
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3M トゥルー デフィニション スキャナー最速使用レポート51 さる7月末、筆者の歯科医院に3M トゥルー デフィニション スキャナー(3M ESPE,スリーエムジャパンヘルスケアカンパニー、以下、3M社)が導入された。本機に関してはすでに2015年3月にケルン(ドイツ)で開催された国際デンタルショー(IDS)などでも実機に触れてはいたが、日本国内での認可後、開業医としてはもっとも早く導入することができたため、レポートさ すでに本誌2015年6月号におけるIDSへの参加レポートにも記したが、IDS2015の会場では本稿で示す3M社をはじめ、シロナデンタルシステムズ社、iTero社、3Shape社、Carestream Health社、Dental Wings社、Kavo Dental Systems社、そしてジーシー社など、多数のメーカーが口腔内スキャナーを発表・展示していた(図1)。こうした中、2015年9月の執筆現在で日本国内において薬機法(編集部注:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性せていただくことにした。以下、本稿では、3M社の前機種であるLAVA C.O.S.や、競合するCEREC AC(シロナデンタルシステムズ)との使い勝手の違いやアドバンテージ、そして患者説明への応用や実際の修復物製作のステップなどについてレポートを行い、その上で今後想定される活用範囲や解決が望まれる点などをまとめる。の確保等に関する法律。これまでの薬事法に代わるものとして2014年11月に施行)による認可を得ているものはCERECシステムとCarestream Health社のスキャナー(ヨシダ)、そして3M トゥルー デフィニション スキャナーのみである。3M トゥルー デフィニション スキャナーは、すでに2014年10月から米国では発売されて臨床応用が開始されており、競合するスキャナーよりも高い性能を発揮するという文献もみられる1。図1a、b IDS2015で展示されていた日本国内未発売の口腔内スキャナーの例。aはKaVo Dental Systemsの展示、bはGC Europeの展示。はじめにIDSで展示されていた口腔内スキャナーと、現在日本国内で利用可能な口腔内スキャナーについてabQDT Vol.40/2015 November page1599

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