QDT 2016年1月
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 審美修復における成功条件のひとつに「調和」という要素が挙げられる。それは、形態的な調和から、色調・機能・歯周組織とそれぞれが単独のものではなく、すべてが調和した時にこそ成功といえる。その「調和」を目指す方法は決してひとつではなく、担当する歯科技工士の技量や歯科医師の考えによってその手段は数限りなくある。その中で、筆者は歯科医師と綿密にコミュ二ケーションをとり、先人が報告してきた治療術式やそれにともなう技工術式を参考にして、最良の結果が得られるように努めてきた。 今回は「調和」を目指すために、それぞれの歯科医師とディスカッションを図り、さまざまなアプローチを行った3症例を報告させていただく。伊原啓祐 鶴見大学歯学部歯科技工研修科神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3調和を目指すさまざまなアプローチはじめに

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