QDT 2016年2月
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70Feature article ♯270Pr自分が欲しい写真を送ってもらえるのであれば、立ち会いに行かなくても問題ないと思います。そのために、私の場合、新規の仕事が始まる前は、必ず「こういう写真を撮って下さい」というプレゼンテーションをさせてもらっています。しかし立ち会いに行くことで、歯科医師と共通認識をもって仕事ができるというメリットもあります 関 克哉a:全体的な歯牙のバランスを確認するための口腔内写真。b:客観的にシェードを選択するために、天然歯に近似した色調のシェードタブと、その前後の色調のシェードタブを入れて撮影。c、d:シェードタブのナンバーを写しこみながら接写。e:黒い背景にて撮影(正面観)。h:口唇と歯牙のバランスを確認するための写真。f、g:黒い背景にて撮影(側方面観)。黒い背景にすることにより、正確な透明感やエナメル質の厚み、正面観からは見受けられなかった内部キャラクターなどを確認することができる。i:患者の雰囲気などの情報を確認するための顔貌写真。j、k:筆者がシェードテイキングを行う場合は、より細かな内部構造や明度・彩度・色調などを確認するために、このような特殊な偏光フィルターを使用して表面の反射をなくした撮影も行っている。図2a~k 新規で仕事をすることになった歯科医院には、a~iのような写真が欲しいということを伝えるためにプレゼンテーションをさせてもらっている(本写真はスタッフをモデルにして撮影したもの)。ただし、そういったプレゼンテーションをしても、すべてのケースでこれらの写真を揃えられるわけではないのも現実である(関 克哉)。cdfjgkQDT Vol.41/2016 February page 0244
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