QDT 2016年2月
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71Next Generation 10周年記念特別企画:後編71esentも、ラボから色が合っていない補綴物ばかりを納品していたとしたら、そういった流れにはならないと思います。それを買えば自分が納得できるクオリティの補綴物がラボから提供されるという信頼関係が生まれるからこそ、歯科医院も投資をしてくれるのだと思います。そして、そのためにはやはり画一化したカメラで撮影してもらい、画像の安定化を図る必要があると考えています。 また、デジタルシェードテイキングで言えば、最近は撮影した画像をパソコンで処理をして明度などを確認す師やスタッフに撮影してもらえれば良いシェード画像が撮影できると思います。ですが、そうではない場合は、アイスペシャルで撮影していただいた方が安定した良いシェード写真をいただくことができるのです(図3)。ですが、取引を始める際にアイスペシャルを所有している歯科医院は少ないため、その場合はラボのものを貸し出しています。ところが、最初は貸し出していても、いつの間にか歯科医院で用意していただいていることが多いのです。ただし、アイスペシャルで撮ってもらっていて作業効率を考えると、なるべくシェードテイキングに行く機会を少なくして、適切な画像を送っていただけるようにしたいと考えています。その方法として私のラボでは撮影画像が安定していてシェード伝達に適しているアイスペシャル(松風)での撮影をお願いしています                   枝川智之図3a~d 同じ口腔内を同じ条件で、距離を変えてアイスペシャル(a、b)と一眼レフカメラ(c、d)で撮影したもの。当然、一眼レフカメラの方が性能的にも優れている。しかし、アイスペシャルでは、設定を変更しなくても、被写体との距離をカメラ側が判断して明るさを自動で調整してくれるなど、写真撮影に慣れていない人が撮影する場合、アイスペシャルで撮影した方が安定した良いシェード写真撮影することができる(枝川)。abcdQDT Vol.41/2016 February page 0245

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