QDT 2016年5月
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88連載 デジタルツールを活用したインプラント技工Ⅱ88筆者のラボで現在使用している  インプラント技工向けスキャナーとCADソフト(システム)世界でもっともシェアの多い3Shape社のスキャナーを使用している。カスタムアバットメントはジーシー社のインプラント以外にも多くのサードパーティーに対応している(チタン:9メーカー、47種、ジルコニア:8メーカー、32種、ジルコニア2ピース:8メーカー、28種、コアデンタルラボ横浜での対応)。インプラントブリッジはチタン製で最大インプラント中心間距離30mmまで可能で、ノーベルバイオケアジャパン社(Bmk、リプレイスセレクト)とジンマーバイオメットデンタル社(3i)にも対応している(ジーシー加工センターのみの対応)。オーバーデンチャーバーの設計は、バー&クリップの1種類、ジーシー社のインプラント用のみでチタン製である。Aadva Scan(ジーシー)CADソフトはexocadを搭載している。カスタムアバットメントはAadvaスキャナーと同様のラインナップだが、最大の特徴は独自のキャプチャリングメソッドによって、インプラントブリッジの適合精度が非常に優れていることだろう。インプラントブリッジは現在ジーシー社インプラントでのチタン製のみだが(フルアーチ対応可)、将来的にはジルコニアのインプラントブリッジにも対応する予定。Aadva Lab Scan(ジーシー)国際規格であるSTLデータを使用したオープンシステムを採用している。サービスは2014年7月からスタートし、フルオーダーのチタン、ジルコニアカスタムアバットメントはもちろん、セミオーダーのアバットメント加工も行っている。ジルコニアと接着するチタンベースの加工も行っており、こちらも高さや厚みをセミオーダーできる。サードパーティーとしてもさまざまなインプラントシステムのアバットメントに対応している。S-WAVE(松風)*なお、本スキャナーはあくまで筆者が所持しているものであり、各メーカーの最新機種とは異なる場合もある。また本情報は2016年2月現在、各メーカーから提供いただいたものをもとに筆者がまとめたものである。QDT Vol.41/2016 May page 0672

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