QDT 2016年8月
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68今度こそわかる! 接着システムの仕組みと使いこなし68CR修復におけるエナメル質へのリン酸エッチング第3回*1石川歯科 静岡県浜松市東区天王町1743 *2医療法人宝樹会 福西歯科クリニック 大阪府大阪市北区梅田2-5-25 ハービスPLAZA5F*3医療法人皓隆会 南歯科医院 大阪府大阪市北区西天満2‐6‐8 堂島ビルヂング1F鷲野 崇*1監修:福西一浩*2/南 昌宏*3/石川知弘*1はじめに セルフエッチングタイプの接着システムを用いる際に、エナメル質に対してリン酸エッチング前処理を行うべきか否かは、これまでディスカッションが盛んに行われてきた。 筆者は臨床で、どんなセルフエッチ接着システムを使用する場合であっても、原則的にエナメル質に対してリン酸エッチング前処理を行っている(症例1、2)。CR修復の予知性を少しでも高めるために、エナメル質窩縁での封鎖は重要であると考えており、また、臨床家としては‘わずかなCRマージンのチッピング、着色’を防ぐことに価値があると考えているからである。今回は、エナメル質へのリン酸エッチング処理について述べたい。隔月連載接着システムの仕組みと使いこなし今度こそわかる!PhosphoricAcidPHQDT Vol.41/2016 August page 1114

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