QDT 2016年10月
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トロフィー3DIプロ/トロフィー3DIシステム最速使用レポート 35 筆者は昨年ドイツ・ケルンで開催された国際デンタルショー(IDS)に参加し、そのレポート記事を本誌2015年6月号に掲載させていただいた。これを総論として、同年11月号では3M トゥルー デフィニション スキャナー(スリーエムジャパンヘルスケアカンパニー)のレポートを各論として執筆した。そして本稿では、その続編という位置付けで、トロフィー3DIプロ(トロフィー・ラジオロジー・ジャパン,ヨシダ)について執筆することとなった。ただし、現時点での最新版となる「トロフィー3DIプロ」は、医療機器のクラス分類がⅠとして登録されており、口腔内で使用できるクラスⅡの申請は現在進行中である(2017年1月予定)。したがって、本稿において口腔内で使用したのは、すでにクラスⅡの認定を受けている「トロフィー3DIシステム」(トロフィー・ラジオロジー・ジャパン,ヨシダ)である。最近の口腔内スキャナーであっても、クラスⅡとして認定されているものはCEREC AC(シロナデンタルシステムズ)と3M トゥルー デフィニション スキャナー、そしてトロフィー3DIシステムの3機種であり、意外にも選択肢は少ない。しかし、今後は各社 トロフィー3DIプロの3DIシステムからの大きな変更点は、静止画からビデオキャプチャー式になった点である。これにより、スキャン速度が約4倍速くなった。また、チップの形状が大・小のみの選択肢であったところから、開口部が正面か側面かを選択できる方式に変わり、本体の重量は若干重くなった(表1)。 さて、メーカーとしてはこの新製品の特徴として、“EASY”“COMPACT”“SAFE”“SHARE”の4点を挙げている。以下、本項ではそれぞれの点について従から順次新型の口腔内スキャナーが発売されることと思われる。具体的には、ジーシー社がすでに欧州で発売している「IOS」が日本国内でも承認を受けて使用できるようになることを期待しているが、保険診療が主体となる日本の歯科医療環境の中で口腔内スキャナーに対して約300~800万円を投資した際の費用対効果が厳しいものとなることは周知の事実である。つまり現時点では、自由診療となる矯正治療やインプラント治療、あるいは自費の補綴装置を装着する治療でなければ、いかに「三種の神器」(CAD/CAM、CT、マイクロスコープ)としてもてはやされていても、一般開業医としては一気に購入できないのが現状である。 こうした中、当院では幸いにして今年2月にトロフィー3DIシステムを導入、5月末には新機種のトロフィー3DIプロを導入することができた(図1)。2016年4月1日に一般社団法人となった日本デジタル歯科学会の一員として、少しでも早く使用感をお伝えしたいという思いで、今回も率直にレポートさせていただく。来のスキャナーとの比較の上で述べてみたい。①EASY 「操作が簡単」で「スキャニング速度が速い」というフレーズは、どのメーカーの口腔内スキャナーのセールストークにもみられるものである。しかし、冒頭に述べたようなシステムを使用してきた経験からすれば、トロフィー3DIプロとそれらの間で大きな違いはない気はする。はじめに最新版で何が変わったか?QDT Vol.41/2016 October page 1397
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